空色徒然草

by いおいお

2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

好きな詩人(ひと)

嗚呼、最果タヒ(さいはてたひ)が好きだ。 一番好きな詩人(現代詩人)は、と訊かれたら間違いなく「最果タヒ」と答えるだろうけれど、二番目は、って訊かれたら答えられない。そもそもそんなにたくさん詩人を知っているわけではないのだ。「知っている」と…

うぐひすの歌

窓の外で鶯が鳴いたので、久しぶりに書棚から歳時記を取り出してぱらぱらと眺めてみる。俳句の世界では鶯のことを「初音(はつね)」ともいうらしい。初耳であった。 おのづから聞ゆるものに初音かな/長谷川櫂 鶯にせよ、桜にせよ、春はとにかく詩欲をかき…

東京行きたいな。

標準語(というか東京語?)において、「東京行きたいな」という文は文法的に正しいのだろうか。 文章を書く時は基本、標準語をベースに書いているのだけれど、実際のところ自分は標準語のネイティブスピーカーではないから、ちょっと逸脱しているかもしれな…

エッセイを書く人々

エッセイという文芸ジャンルの面白さに目覚め始めている。 松田青子[まつだあおこ]は偉大である。偉大な作家と呼びうるほどの地位を実際得ているのかは知らないけれど、こういう世代にこういう面白い作家がいるのだ、日本語もまだ終わってないなと僕に思わ…