空色徒然草

by いおいお

2018-01-01から1年間の記事一覧

ブログ引っ越しのお知らせ

大同巌のブログは以下URLにお引越しします。 iwaoletter.hatenablog.com こちらのブログ(『空色徒然草』)は、一応残しては置きますが、記事の更新等は今後はしない予定です。新しい方をブックマーク等していただけると幸いです。

僕の最近と本の話

中身の出来がどうであろうと、新しい刊が出たら買う。そういうフアンが大事なんだって、村上春樹も言ってた(『職業としての小説家』、スイッチ・パブリッシング)。 九月の締めくくりに、最果タヒの新刊を買う(『天国と、とてつもない暇』、小学館)。前に…

『わたしを離さないで』

映画の方を先に観たので、多少は予備知識があったわけだけれど、それでも実に読みごたえのある良い小説だった。序盤は特に時系列を 把握するのに頭をつかうけれど、それで話がわかりにくくなるというほどではなく、独特の雰囲気のある小説だなという印象を強…

四月の先端で

四月だから、川上未映子の詩を読んだ。「四月ってさ、詩が語られるべき月っていう感じがするんですよね」と言っていたのは川上自身である、文句はあるまい。 川上未映子を読んだのはこれが初めてであった。川上未映子の名前は前から知っていたが、帯とか裏表…

四の五の言わずに小説を

日本語表現の専門家を名乗るある方が、自身のTwitterで「ファミレスなんかで「ドリンクバーはよろしいですか?」「結構です」「失礼しました」という会話を目にするが、この「失礼しました」の用法はちとよろしくない、なぜならそれが浸透してゆけば「尋ねた…

愛の理想声帯

「体のために生きる、部屋のために掃除をする、世界のために、きみに恋する。」(『愛の縫い目はここ』「アンチ・アンチバレンタインデー」より) 最果タヒの詩は、若い女性の東京語話者が読むのが最適だと勝手に思っているのだけれど、やっぱり自分でも声に…

YouTuberと故郷

先日、電脳少女シロというYouTuberのゲーム実況プレイ動画をニコニコ動画で観ていたのだが(公式アカウント「電脳少女シロ」の投稿動画である)、PUGB(世界中のプレイヤーがオンラインで集まって銃を撃ちあい、最後に生き残ったものが勝者としてカツ丼(ド…