空色徒然草

by いおいお

2017-06-01から1ヶ月間の記事一覧

書かれて終わり

過去に書いたことというのは、案外覚えていないものである。「話す=離す」だとか言って愚痴の効用を説いていた心理学者がいたけれど、それと同じで「書い」てしまうことによって自分の中のものを吐き出してしまっているから、その書いたものをもう一度読ま…

思い出すことなど

月は輝き、紫陽花は咲いた。次は、何を待とうかしら。 待つということも素敵だけれど、過ぎ去ったことを思い出すという行為も、人生というストーリー(インスタ的な)にきらきらしたエフェクトを加える重要な要素だな、ということをなんとなく考えていたこと…

その左手で掴んだもの

ふらっと図書館に行って、ぱっと目に入った『君はレフティ』というタイトルについ手が伸びた。「レフティ」と聞くと、ベーシストか何かだろうか、とつい思ってしまうのが音楽をやっている者の性である。「君はレフティ」とのたまっているのは女のほうで、つ…